これからの時代に保有していると有利!認知症介護実践者研修とは?

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対象はすでに介護施設等で2年以上の実務経験を持つ方で、質の高い認知症介護の対応や技術を習得するための資格!
認定試験はなく、定められた研修を修了したら修了証書が授与される!

超高齢化社会に突入している日本にとって、介護は社会的課題といえます。
それと共にますます認知症高齢者介護の需要が増えるなかで、介護の現場で、認知症の利用者さんとそのご家族により良いサービスを提供するために必要となるのが
「認知症介護実践者研修」です。
同じ職場の先輩や上司から難しい研修だと聞くことがあるかもしれませんが、将来、認知症のプロフェッショナルを目指したいと考えている方であれば、欠かすことのできない資格です。
ここでは、認知症介護実践者研修とはどんな資格なのか、その受講方法や受講期間、研修のメリットなどをまとめて解説していきます。
スキルアップ・キャリアアップを目指す方はぜひ参考にしてみてください★

 

認知症介護実践者研修とは?

認知症介護実践者研修とは、施設、在宅に関わらず認知症の原因疾患や容態に応じ、本人やその家族の生活の質の向上を図る実践的な対応や技術を修得することを目的とし、介護保険施設・事業所において、質の高い認知症支援を普及させることを狙いとする、実践的な研修です。
*すでに介護の現場で働いていて(概ね実務経験2年以上)、認知症に係る基礎的な知識や介護技術等を修得していることを前提とした研修です。
認知症ケアの経験がある介護職員にとっては、取っておきたい資格の一つです。
また、認知症ケアには、レベルに合わせて「認知症介護基礎研修」→「認知症介護実践者研修」→「認知症介護実践者リーダー研修」→「認知症介護指導者研修」と4つの研修体系が用意されています。

 

認知症介護実践者研修を受けるメリットって?

1,国が指定する研修のため、評価されやすい!

認知症に関わる施設などでは、計画作成担当者や管理者に認知症介護実践者研修の修了者を配置する義務があります。
また、そのほかの施設でも修了者がいることで認知症加算を取れることがあるため、施設側にとっても注目度が高く、転職に有利な資格といえます。
また、国の指定する研修ということもあり、職場での評価は高くなり、評価の現れとして給与のアップがあります
研修を修了しただけでは大幅なプラスは見込めませんが、計画作成担当者や管理者になることで、給与アップが期待できます
また、さらにステップアップをして“認知症介護指導者研修”まで修了すると、現場での介護以外にも講演会や研修の講師としての仕事が入ることもあり、副収入として給与アップが見込まれます。

 

2,認知症に携わる介護職員として、 キャリアアップのスタートラインに立てる!

認知症介護実践者研修を受講する最大のメリットは、認知症の知識を得てキャリアアップできるということです。
認知症介護実践者研修を修了すると、さらに実務経験を重ねて、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者研修とステップアップしていくことが可能です。
また認知症対応型サービス事業管理者研修や小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修など、キャリアアップをしていきたい方には欠かせない研修も、認知症介護実践者研修を修了しないと受講することができません。
まさに認知症介護実践者研修を受講・修了することは、認知症ケアに携わる介護職員にとって、キャリアアップの第一歩になるのです。

 

認知症介護実践者研修の難易度は?

修了試験などは特にありません。
カリキュラムのすべてに参加し、実習レポートなどの報告書を提出すれば修了証が交付されますので、決して難しいものではなく、試験が苦手な方でも真面目にきちんと取り組めば資格取得が可能です。
しかし、受講・修了するには、場合によっては難しいと感じる点がいくつかありますので注意が必要です。
1,自治体にもよりますが、受講回数が年に数回しかなくスケジュールの調整が難しい。
2,募集定員に対し受講希望者が多く、選考や抽選になるためスケジュールが合っても、受講そのものができない可能性がある。
3,修了試験はないが、報告書として実習レポートなどの提出義務があり、仕事の合間にレポートをまとめなければならない。
4,働きながら講義を受講しなければならない。
5,講義の内容の専門性が高い。

 

認知症介護実践者研修の内容

1,研修の実施機関ごとに受講条件やカリキュラムが違う!

認知症介護実践者研修は、各都道府県の指定や委託を受けた各機関が主体となって実施しています。
そのため、実施機関ごとに受講条件やカリキュラムの内容に若干違いが出てきます。
認知症介護実践者研修が行われる期間やスケジュール、申込方法なども異なっているため、事前に各都道府県のホームページから、実施機関ごとの認知症介護実践者研修に関する情報を確認しておく必要があります!

 

2,2年以上の実務経験が必要!

ほとんどの実施機関では、認知症介護実践者研修の受講条件に「介護現場における実務経験が2年以上あること」を組み込んでいます。
また、受講条件を満たしたうえで、実施する都道府県や勤めている介護施設からの推薦や、施設を利用している認知症の方に実習協力者として協力してもらう必要があるなど、実施機関によって細かく条件の違いがありますので、必ず受講条件をチェックするようにしましょう。

 

3,必要な費用は、平均30,000円!

認知症介護実践者研修の費用の相場は30,000円程度が一般的です。
しかし、地域や実施機関によって受講費用は大きく異なり、東京都では無料で受講できるのに対し、大阪府が31,500円、奈良県が19,000円となっています。
加えて、テキスト代として別途費用がかかるところもあるので、必ず確認しておきましょう!

 

4,研修期間は約2~3ヶ月間!

認知症介護実践者研修の研修期間は、多くの実施機関で講義・演習が6~7日間、施設実習が2~4週間程度となっているようです。
しかし、実際には座学の講義が連日行われるわけではないため、1ヶ月に2~3回程度のペースで講義・演習が行われ、施設研修も含めて2~3ヶ月にわたっての研修となるところが多いようです。

 

5,標準的な研修時間とカリキュラム

研修の内容やスケジュールなどが実施機関ごとに異なる認知症介護実践者研修ですが、目安として「標準的な研修時間とカリキュラム」が設定されています。
このカリキュラムは、認知症ケアを大きく2つの柱(知識と技術)に分けて作られており、すべての認知症介護実践者研修を修了した方に、修了証書が授与されます。

≪例≫
認知症ケアの理念・倫理と意思決定支援
生活支援のためのケアの演習1
QOLを高める活動と評価の視点
家族介護者の理解と支援方法
権利擁護の視点に基づく支援
地域資源の理解とケアへの活用
生活支援のためのケアの演習2(行動・心理症状)
学習成果の実践展開と共有
アセスメントとケアの実践の基本1
アセスメントとケアの実践の基本2
職場実習の課題設定
職場実習(アセスメントとケアの実践)4週間
結果報告
職場実習評価

参考:令和3年度 奈良県認知症介護実践者研修 カリキュラム

 

まとめ

認知症介護実践者研修は、今後、認知症高齢者が増えていくに従ってますます重要になってくる資格です。
実務経験が必要で、研修中の学習量も多い認知症介護実践者研修ですが、学んだことを仕事に活かし、さらなるキャリアアップに向けて目標をもって働けるなど、受講するだけのメリットと社会的意義は十分にあります。
認知症の方が増えた時に、介護現場の職員として専門的な知識を持って接してくれたら、ご家族やご本人にとってとても心強い存在になるはず♪
認知症対応のエキスパートとしてぜひ取得を目指してみてください★

 

次回は、要介護・要支援の違いをお伝えします!
お楽しみに★


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