人と交流すると場が盛り上がり、笑うことによってストレスを緩和しリラックスできる!
また、自己肯定感を高めたり、生活に意欲が芽生えたりという効果も!
人間は誰でも歳を重ねることで、聴力・視力が衰えたり、体が思うように動かなくなったり、認知機能が低下したりと、できないことが増えてきます。
だからといって動かないでいると、ますます心身ともに衰えてしまうことにつながります。
そこで介護施設やデイサービスでは、高齢者が楽しめるレクリエーションを実施しています。
身体状況や個人の好みによっても、楽しめるレクリエーションは違うので、基本的には自由参加です。
参加を強制されるものではありませんが、レクリエーションに参加することで、「何かに夢中になる楽しさ」「昔からの楽しみを続けられる楽しさ」「技術を磨く喜び」などさまざまなポジティブな感情が芽生えます。
また、レクリエーションを通じて、人と交流すると場が盛り上がり、笑顔が生まれます。
笑う行為によってストレスを緩和しリラックスできる効果につながります。
また、「自分にもできる、わかる」と自信を持ち自己肯定感を高めます。
好きな事を続けることで「またやってみたい」「今度はこうしてみたい」などと生活に意欲が芽生えます。
「家族の笑顔が減った……」と心配している方は、デイサービスを利用したり、自宅で実践したりと、レクリエーションの時間を取り入れてみてください♪
今回は、レクリエーションの中でも、簡単で面白いものをご紹介します!
ティッシュ箱卓球
空のティッシュ箱に手を入れて、ラケット代わりにします。
テーブルの上にボールを転がし、ティッシュ箱を使ってボールを打ち合うゲームです。
1対1ではなく、3人以上の参加者がテーブルを囲み、ボールが落ちないようにラリーを続けます。
楽しく上半身の運動ができるため人気です。
「どっちが好き?」
進行役は「質問」と「2択の答え」を用意し「AとBどっちが好きですか?」と参加者に質問します。
例えば「あんこは、つぶあん派?こしあん派?」と質問し、好きなほうに手を挙げてもらいます。
何人かに好きな理由を聞き、思い出を語っていただきます。
身体機能に関係なく誰でも参加できるレクリエーションです。
「文字並べ替え」
4人で1つのグループに分かれてチーム戦で進めます。
「1文字のひらがなorカタカナ」が書かれた紙を丸めて参加者に渡します。
その紙を広げてもらいます。
紙に書かれた4つの文字を並べ替えると1つの単語になります。
何のワードになるか、早く分かったチームが勝ちです。
手指を動かしたり、言葉を思い出したりと、脳に刺激のあるゲームです。
お絵かきしりとり
スタッフがホワイトボードに絵を書いて、利用者さんに当ててもらいながら進めていきます。
スタッフの絵心と個性が光って笑いがおきやすいのでおすすめのレクリエーションです。
可能なら利用者さんに書いていただいてもいいでしょう。
今日のごはん、おやつ当てクイズ
食事前にすることをおすすめします。
食事やおやつの具材を書きメニューを当ててもらいます。
このゲームをすることで、「これからごはんだ」と食べる気持ちにスイッチが入り、唾液の分泌をすすめるという効果も期待できます。
野菜の重さ当てクイズ
用意した野菜を手に取ってもらい重さの順に並べてもらいます。
「はかり」で重さを調べて、予想した順番が正解か調べる。
介護が必要な高齢者は生活の中で野菜に触れる機会が減りやすくなっています。
野菜を見たり触ったり、匂いを感じることで五感を刺激することができます。
彩り鮮やかな野菜や季節の野菜を利用することで、より刺激を感じることができるでしょう。
利用者さんが野菜を手にしている際に、質感や匂い、どんな料理にできるのかなどを尋ねることで、レクリエーションや会話の幅が広がっていき盛り上がりやすいです。
チームで対抗戦をすることもできバリエーションの多いゲームと言えます。
ここで、だれでもできるレクリエーションを盛り上げる簡単なコツを紹介します。
・コツその1「大きな声をだす」
声が小さいと利用者さんに内容が伝わりにくく、盛り上がりに欠けてしまいやすいです。
威圧感を与えないように配慮は必要ですが、やはり大きな声を出して進めるのがよいでしょう。
・コツその2「仲間外れをつくらない」
参加している利用者さん全員に向けて問いかけることになりますが、それだけでは盛り上げることはできません。
スタッフは利用者さん一人ひとりの表情を見ることを大切にしましょう。
寂しそうな表情や、退屈そうにしている方はいませんか?
いるようなら、その方へ直接に問いかけてみてその場にいる全員が参加していただけるように配慮しましょう。
・コツその3「好みを把握する」
利用者さんひとりひとりの好みや個性を把握しておき、集団となった時に何が適したゲームと進め方なのかを判断しましょう。
好みに合わないことをしても盛り上がることはありません。
利用者さんに合わせたゲームをしましょう。
・コツその4「音を加える」
問いかけに正解がでたら小さな太鼓などの打楽器を叩くなどすると盛り上がりやすいです。
また、音は脳機能・身体機能の活性化に有効とされているのでおすすめです。
ただし、甲高い音がする笛や、しつこく太鼓を叩くと「うるさい!!」と怒られてしまい逆効果となるので気をつけてください。
いかかでしたでしょうか?
毎日のことでレクリエーションのバリエーションに困るという介護士さんもおられるかもしれませんが、レクリエーションの意味を考え、自分も楽しむ気持ちを持つことができたら、同じレクでも新しい楽しみ方ができるかもしれません。
利用者さんに寄り添って楽しんで行っていきましょう♪
次回は1次救急、2次救急、3次救急についてお伝えします!
お楽しみに♪