どんな介護にどのように携わってきたか、その経験の中で得たことやスキルアップしたこと、また今後どのように成長していきたいかなど具体的に伝えましょう!
前回の記事では、転職活動における全般的な面接の捉え方についてお伝えしました。
今回は、より具体的に、“介護業界”向けの面接Q&Aになります!
やってしまいがちなNG例もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
「簡単に自己紹介をして下さい。」
◎OK回答例
「3年間、訪問介護のヘルパーを経験した後、有料老人ホームに転職しました。
一対一の介護から、複数の入居者様と対応する介護への転職は戸惑いもありましたが、異なる介護サービスを経験したことで、視野を広げることができました。
現職では、介護技術も向上し、今はリーダーとして新人スタッフの研修や教育も担当しています。」
→経歴を簡潔に伝えつつ、その経験の中で得たことやスキルアップしたことを伝えています◎
「転職理由について教えて下さい。」
◎OK回答例
1)「前職は一度に50人を超える利用者様がいらっしゃる施設で働いていました。
業務を効率よく回したり、それぞれ性格や好みの異なる利用者の方々に合わせた対応をすることで適応力や業務スピードは向上したと考えております。
より利用者様一人一人の気持ちに寄り添った介護サービスをしたいと思っていた時、御社が利用者様中心の介護を実践されていることを知り、応募しました。」
→介護業界の場合は「スキルアップのため」という理由が好印象です。
2)「前の職場が業績悪化にともない事業所の廃止となったため退職しました。」
→会社都合による退職は採用時のマイナス評価にはならないため、そのまま伝えて構いません。
✖よくあるNG回答:
1)「人間関係が悪かったので辞めました。」
→入社後も同じ理由で辞める可能性があると思われてしまいます。
「チームワークを活かした職場で働きたい」などポジティブな表現に変えましょう。
2)「給料が安く、残業も多かったので辞めました。」
→例え事実であっても、施設に対する悪口や条件面だけでの理由はNGです。
「正当に評価してくれる職場で働きたい」など前向きな表現にしましょう。
「当社に応募された理由(志望動機)について教えてください。」
◎OK回答例
「認知症ケアに熱心に取り組んでいらっしゃると知り、こちらなら私の今までの経験を活かし、さらにスキルアップできると思いました。
また、資格取得支援制度が充実していることも、ケアマネジャーをめざす私にとって魅力でした。」
→応募先事業者の特徴や制度を知っていることを伝えつつ、自分の経験が役立つことをアピールしています。
✖よくあるNG回答
「家から近いので選びました。給料が高いので魅力でした。」
→自分の利益だけを考えていると思われてしまいます。
条件面を伝える場合でも、必ず施設の業務内容や特徴、理念などを絡めた志望動機を伝えたあとに付け加える形で話すようにしましょう!
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「あなたはどんなことで弊社に貢献できますか?」
◎OK回答例
「グループホームは初めてですので、まずは現場で利用者様と触れ合いながら、介護職員としてのスキルアップをしたいと思っています。
また、将来的には訪問介護や施設を経験したことを活かし、ケアマネジャーに挑戦したいと思っています。」
→応募先事業者が求める人材であることを伝えつつ、スキルアップに積極的な前向きさをアピールしています。
「仕事上の“成功体験”あるいは“今までで最も苦労した業務の内容”をお聞かせください。」
◎OK回答例
「夜勤のときによく徘徊をされる利用者様がいらっしゃいました。
その利用者様には小まめに声がけすることを心がけ、次第に色々なお話を進んでしていただけるようになりました。
結果として夜の徘徊の回数を減らすことができ、利用者様もスタッフも負担を軽減することができました。」
→課題とそれに対する解決策の検討と実施、それによって改善された結果を具体的なエピソードを用いてアピールしています。
「当社への質問はありますか?」
◎OK回答例
「将来的には介護福祉士の資格を取りたいのですが、資格支援の制度があればその内容を教えてください。」
「社内で独特な研修制度があるとお聞きしましたが、回数や内容を教えてください。」
→応募先の情報をしっかり調べたことが分かります。
また、スキルアップのための熱意が感じられることも好印象!
✖よくあるNG回答
1)「特にありません。」
→志望の熱意がないと思われてしまいます。
面接中の質疑応答で疑問が解決した場合は、「質問したかったことは面接中にお聞きしましたので大丈夫です」「丁寧にご説明いただきましたので、大丈夫です」などと答えましょう。
2)「給与は?休日は?福利厚生は?」
→仕事のことより、条件ばかり聞いてしまうと「自分の利益だけを気にする人だ」と思われてしまいます。
聞きたいことはもちろん聞くべきですが、条件だけ矢継ぎ早に聞くのは避けましょう。
どんな時でも、まずは自分の経験や考えをしっかり棚卸しすること。
そしてそれを相手に端的にかつ具体的に伝えられるように表現すること。
また、自分のアピールや条件面だけを前面に出すのではなく、自分自身も会社に興味関心があるということを併せて伝えられるように、応募先の研究にも手を抜かないようにしましょう!
次回は、社会福祉士の仕事内容、資格取得方法などについてご紹介します!
お楽しみに★