社会福祉士の仕事内容、年収、国家試験の合格率など大公開!

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コミュニケーション能力に長けていて、困っている人を助けたいという思いを持ち、地域社会へも関心がある方にピッタリ!
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年収380万円~450万円前後で、活躍の場所は多岐にわたる!

福祉関係の仕事へ興味を持つうちに、社会福祉士になりたいと考え始める人もいるでしょう。
この記事では、社会福祉士の仕事内容を紹介します♪
社会福祉士が活躍する現場や向いているタイプなどについても説明していますので、これから資格取得を目指す人や、資格取得後のキャリアプランなどについて知りたい人はぜひ参考にしてください★

 

 社会福祉士とは

社会福祉士は、いわゆる「ソーシャルワーカー」と呼ばれる社会福祉専門職の国家資格です。
身体的・精神的な障害や高齢、貧困などの理由から、日常生活を送るのが困難な人たちに対して、日常生活がスムーズに営めるように支援を行ったり、困っていることを解決できるように支えたりすることが主な仕事となります。
社会福祉士国家試験に合格して登録することにより、社会福祉士を名乗ることができます。
社会福祉士が携わる相談や支援業務は資格が無い人でもできますが、国家資格を持つことで「社会福祉士」と名乗って福祉や医療の相談や支援業務に必要な知識や能力があることを証明できます。
1987年の「社会福祉士及び介護福祉士法」制定と同時に誕生した資格で、少子高齢社会がすすみ、さまざまな福祉的課題が注目される現在、社会福祉士への期待はますます高まってきています。

 

 社会福祉士の仕事内容

地域や施設などで、うまく生活ができない人(寝たきりの高齢者、身体障害者など)に、社会福祉サービスを用いて支援を行います。
これらの方々が日常生活を送る上で「不便である」と感じたことの相談にのり、それを解決する手段を提案することがおもな業務です。
福祉面から問題解決を支援するといっても、その内容は多岐にわたります。
ここでは、社会福祉士の具体的な仕事内容を見ていきましょう。

 相談業務

社会福祉士の主な仕事の一つが相談業務です。
相談を通じて、利用者が抱えている問題を分析して必要な支援内容を検討し、介護保険や補助金制度、福祉施設への入居方法、介護サービスの利用方法など、適切な支援サービスや福祉施設などを提案します。

 支援サービスの提供・管理

利用者が安心して支援サービスを利用できるよう、手続きを行ったり環境を整備したりするのも社会福祉士の仕事です。
サービス提供後も、相談内容の記録やサービスの管理、さらには福祉関係の法律への対応などを行います。

 関係機関との連携・サービスの見直しや調整

行政機関や医療機関などと連携を図り、利用者が十分な支援サービスを受けられるようにするのも社会福祉士の役目です。
提供している支援サービスが常に利用者にとって適切なサービスであるとは限りません。
利用者の状況に応じて、サービスの見直しや調整も行います。

 介護業務

介護施設などに勤務する場合、社会福祉士が介護スタッフを兼任するケースも少なくありません。
食事や入浴といった日常生活の介護に加えて、掃除や洗濯などを担当することもあります。

 

 

 社会福祉士の資格を活かせる職場

・福祉事務所:市区町村の役所などで社会福祉行政の中心を担う
・児童相談所:児童福祉の専門機関で、児童虐待、子どもの発達、不登校などの相談に応じる
・学校:子どもたちの相談を受け、必要に応じて児童相談所や教育委員会などへ連絡や調整を行う
・高齢者福祉関連施設:利用者さんやそのご家族の相談に応じたり、ほかの関係機関との連絡や調整を行う
・障がい者福祉関連施設:障がいを抱える人が社会の一員として生活できるよう自立訓練や就労支援を行う
・社会福祉協議会:地域福祉サービスの充実と推進、福祉コミュニティ作りを担う
・医療機関:患者さんやご家族の悩みや課題の相談に応じ、適切な支援を行う
・司法関係機関:少年院、更生保護施設、地域生活定着支援センターの出所者と社会福祉サービスを繋げる
・独立型社会福祉士事務所:利用者さんとの契約にしたがって権利擁護や介護保険に関する業務を行う

役所や地域包括支援センターで働く場合は、生活困窮者の相談にのることが重要になります。
例えば、仕事の見つけ方をレクチャーしたり、生活や資金を支援する制度を探して利用を促したりするなど、相談者が当たり前の生活を送れるように努めるのです。
その後、生活が安定(改善)したことを確認するため、定期的に訪問する必要もあります。
また、病院などの保健医療機関で働く社会福祉士(医療ソーシャルワーカー)も増えてきました。
医療ソーシャルワーカーは、医師や看護師とは違う社会福祉の立場から、患者本人はもちろん、その家族が抱える問題の解決を図る役割です。
療養中の患者や家族には、経済的・社会的・精神的な問題が数多く発生しますが、個々の相談にのり、関係機関と調整を行うことで社会復帰を促していきます。

このように、福祉は社会のあらゆる場面で必要とされるため、社会福祉士が資格を活かせる職場は種類も豊富です。

 

ソーシャルワーカーについて
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 社会福祉士の年収

「平成27年度の社会福祉士就労状況調査」によると、社会福祉士の平均年収は男性で439万円、女性では339万円で、正規職員に絞ると男性で454万円、女性では380万円となっています。
全体に占める正規職員の割合は82.8%と非常に高く、充分に安定した収入を得る仕事だといえます。

また、年齢別では、20代295万円、30代346万円、40代408万円、50代475万円と年齢ごとに上がっています。
福祉事務所など公的機関に勤める場合は「公務員」になるので、住居手当などの各種手当や福利厚生が充実しています。
特に福利厚生については、例えるならば「金額にならない給料」です。
仕事をするには充分な経済的環境だといえます。
また、社会福祉士の給料は、働く施設が民間であっても公務員と同等の給料水準であることがほとんどです。

 

 社会福祉士に向いている人

ここでは、社会福祉士に向いているのはどのような人か、その適性について解説します。

 コミュニケーション能力がある人

社会福祉士の仕事は、生活に問題を抱えている人の相談対応から始まります。
そのため、コミュニケーション能力がある人に向いているといえるでしょう。
とはいえ、コミュニケーション能力だけでは不十分です。
利用者の問題を解決に導くためには、職場の仲間や関係機関と連携して対応することが求められます。
そして、何度でも粘り強く対話を行い、利用者や家族との信頼関係を築きあげられる人こそ、社会福祉士に向いているといえるでしょう。

 人や地域社会への関心がある人

困っている人のサポートをするのが社会福祉士です。
そのため、誰かの役に立ちたいという使命感を持った人や、人の話を聞くことが好きな人にも向いています。
問題解決のためには、適切なサービスを提供する関係機関との橋渡しも必要です。
自分の勤務する施設だけではなく、行政や他の施設が持つ福祉の情報や、関連する法律を常に把握する姿勢も重要となります。

 

 社会福祉士になるには

それでは、どうすれば社会福祉士になれるのでしょうか。
必要な資格と、その資格を得るための試験の受験資格について解説します。

 社会福祉士国家試験の受験資格

社会福祉士資格を取得するためには、決められたルートを経て受験資格を満たしたうえで、資格試験に合格しなければなりません。
学歴や実務経験によって資格取得ルートは12通りありますが、ここでは大きく3つに分けて紹介します。

◎福祉系大学・短大等(指定科目履修)ルート
・福祉系大学等(4年)+指定科目履修
・福祉系短大等(3年)+指定科目履修+相談援助実務(1年以上)
・福祉系短大等(2年)+指定科目履修+相談援助実務(2年以上)

◎短期養成施設等ルート
・福祉系大学等(4年)+基礎科目履修+短期養成施設等
・福祉系短大等(3年)+基礎科目履修+相談援助実務(1年以上)+短期養成施設等
・福祉系短大等(2年)+基礎科目履修+相談援助実務(2年以上)+短期養成施設等
・社会福祉主事養成機関(2年以上)+相談援助実務(2年以上)+短期養成施設等
・児童福祉士司/身体障害者福祉司/査察指導員/知的障害者福祉司/老人福祉指導主事の実務経験4年+短期養成施設等

◎一般養成施設等ルート
・一般大学等(4年)+一般養成施設等
・一般短大等(3年)+相談援助実務(1年以上)+一般養成施設等
・一般短大等(2年)+相談援助実務(2年以上)+一般養成施設等
・相談援助実務(4年)+一般養成施設等

 

 国家試験の難易度と合格率

福祉専門職の試験の中でも最難関と言われることも多い社会福祉士の国家試験ですが、合格率は約30%を推移しています。

第31回(2019.2) 第32回(2020.2) 第33回(2021.2)
受験者数(人)    41,639        39,629       35,287
合格者数(人)    12,456        11,612       10,333
合格率(%)     29.9         29.3              29.3
※出典元:厚生労働省

他の福祉専門職の合格率(2021年実施)は以下の通りで、社会福祉士よりも高い数値となっています。
・介護福祉士:71.0%
・精神保健福祉士:62.1%
社会福祉士の出題範囲が介護福祉士や精神保健福祉士に比べて広範囲であることも、最難関と言われる理由だと考えられます。

 

ここまで、社会福祉士について解説してきましたが、いかがでしたか?
むやみに資格取得に動くのではなく、自分のやりたいことが実現できる資格かどうかを今一度再確認し、ご自身の希望に合っていたらぜひ資格取得を目指してみてくださいね☆

 

次回はグループホームの仕事内容についてお伝えします!
お楽しみに♪


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