生活援助だけなら無資格でもOKだがより深く、身体介護にも関わりたい場合は、介護職員初任者研修を取得しよう♪
そして、目指せ介護福祉士!
介護の仕事をしてみようかとお考えの皆さんに、「介護士はどのような仕事をするのか」「必要な資格はあるのか」など、介護士になるための方法について解説します。
ぜひ参考にしてください。
介護士(介護福祉士)とは?
介護士とは介護職に携わる人を表す言葉です。
正式な名称ではなく、明確な定義があるわけでもありません。
しかし一般的には介護職員、介護スタッフを指す言葉としてよく使われます。
また、介護福祉士のことを指す場合もありますが、正式には介護士と介護福祉士は同じ意味ではありません。
介護福祉士は介護の仕事をするすべての人を指す名称ではなく、介護士のなかでも「介護福祉士」という国家資格を持つ人に限定された呼称になります。
介護士=介護福祉士ではないという点を理解しておきましょう。
介護士(介護福祉士)は、高齢者などの要介護者を対象に、介護に関わる業務や生活援助を行うのが仕事です。
勤務先は老人ホームやデイサービスセンターなどの介護施設、もしくは利用者の自宅に赴いて訪問介護を行っている施設などです。
また、医療機関の看護助手として働く介護士(介護福祉士)もいます。
介護士になるために必要な資格と取得方法
老人ホームなどの施設内で介護士として働く場合は、無資格でもできることがたくさんあります。
しかし、中心となるのは食事の支度、掃除、洗濯、買い物、薬の受け取り、見守りなどの「 生活援助 」と呼ばれる仕事です。
食事、着替え、服薬、入浴、排泄、歩行などの介助をする、利用者の身体に直接触れる「 身体介護 」については、有資格者でないと補助的な仕事にのみ携わるのが一般的です。
介護職のための代表的な資格は次の3つです。
・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
これらの資格取得は法的義務ではありません。
しかし資格を持っていると介護の基本的な知識や技術があることの証明となるため、介護職の転職活動の際には無資格よりも有利になるでしょう。
1,介護職員初任者研修
無資格では任されることの少ない「身体介護」を行えるようになるために必要な、介護職のスタートラインとなる資格です。
介護の基本的な知識や技術を身につけることができる研修で、学習時間は130時間。
2ヶ月程度の期間をかけて学び、最後に修了試験に合格すれば資格を取得できます。
費用は無料~数万円までと通うスクールによって異なるため、事前に必ず調べましょう。
この研修を修了しているかどうかで、未経験からの転職成功率は大きく変わるでしょう。
2,介護福祉士実務者研修
受講条件は特になく何歳であっても受講できますが、初任者研修と比べてより実践的な内容となっているため、ある程度介護の知識や経験がある方が内容を理解しやすいでしょう。
資格取得には原則20科目、合計450時間のカリキュラムを修了する必要があります。
なお次に紹介する介護福祉士資格を取得するには、まずこの実務者研修の修了が必須になるということも覚えておきましょう。
3,介護福祉士
介護福祉士資格は十分な知識・技術を備えたプロフェッショナルの介護士であることを証明する国家資格です。
「介護福祉士」の資格を取得すると、介護についてより専門的な知識と技術を習得していると認められます。
介護福祉士は、老人ホームや身体障害者施設の介護職員、あるいは訪問介護員(ホームヘルパー)として介護業務、生活援助、さらに利用者本人や家族からの介護に関するさまざまな相談にも対応します。
また、資格手当が付くなど給与や待遇面で優遇され、責任ある立場を任せられるようになります。
介護福祉士国家試験に合格しなければ、介護福祉士と名乗ることはできません。
なお国家試験を受験するには、介護福祉士実務者研修を修了していることや福祉系学校を卒業しているか3年以上の実務経験があることなどの条件を満たしている必要があります。
介護士になるための方法
介護士になる方法についてお伝えしていきます。
結論からいうと介護士になるために、資格や経験は必須ではありません。
ここでは介護士になるためのステップとして、代表的な2つの方法をご紹介していきますので、自分にはどの方法が合っているかを決める参考にしていただければと思います。
1,無資格・未経験で介護現場に飛び込む
先ほどお伝えしたように、すぐにでも働きたいという方は、無資格未経験OKの介護現場で働き、のちのち資格取得を目指すという方法がよいでしょう。
資格取得支援制度を設けている職場もありますので、求人を探す際はそういった情報も確認しておきましょう。
なぜ初任者研修を受講すべきかというと、介護業務の基本となる身体介護をするうえで必要だからです。
入職後に初任者研修を受けることを採用条件としている職場もあります。
利用者の身体に直接触れる介助などの行為は初任者研修を修了していない職員には任せてもらえません。
食事の配膳や、居室の清掃、片付けといった生活援助の業務や介護補助的な業務が中心になります。
一人前の介護士として職場の戦力になるためにも、働きながらできるだけ早い段階で取得することをおすすめします。
なお無資格未経験でも応募できる求人の多くは高齢者施設や病院です。
訪問介護員を希望する場合には、初任者研修の修了が必須となりますので注意しましょう。
また知識や経験がない中で働く場合、人一倍のやる気や努力が求められることを心得ておかなければなりません。
2,介護職員初任者研修を修了してから介護現場で働く
まずは初任者研修を修了してから転職活動するという方法です。
初任者研修を修了していると、介護の基礎知識を持っていることが証明されます。
同じ介護職未経験であっても無資格の場合と比べて採用率はぐっと高くなるでしょう。
多くの選択肢の中から条件に合う職場を見つけたい場合にも、初任者研修を修了してから転職活動することをおすすめします。
また先に初任者研修で介護知識・技術を学んでおくことで、現場での業務がスムーズに進められる可能性が高くなるでしょう。
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すぐにでも介護の仕事に就きたいという場合、求人に応募して採用されれば介護士として働くことができます。
しかし、全ての職場が無資格未経験で働けるわけではありませんし、資格の有無によって業務の幅は限られています。
また「どんな介護士になりたいか」「介護士として何を実現したいか」など思い描くキャリアプランや働き方は人それぞれかと思います。
やみくもに突き進むのではなく、自分はどんな方法やプランで介護士としてのキャリアを積んでいきたいかをしっかり考えておきましょう♪
次回は地域包括支援センターについてお伝えします!
お楽しみに♪