本日のお役立ちポイント
★近年の動向を踏まえ、ケアマネジメント手法やLIFE、ヤングケアラーや仕事と介護の両立などの介護保険外の領域について学ぶ項目が追加になる!
★法定研修修了後の法定外研修やOJT 等で実践力を養成することを前提に、講義中心になる!
厚労省がケアマネの法定研修カリキュラムの見直しを予定しています。
日本総合研究所がまとめた「介護支援専門員の資質向上に資する研修等の在り方に関する調査研究事業報告書」で、どのような改定が行なわれるのか、そのヒントとなる資料が公表されました。
この報告書は令和3年度の厚労省の「老人保健健康増進事業」として行われたもので、厚労省の「介護保険最新情報」Vol1073によれば、これは正式な決定ではないものの「今後、当該事業の成果物等を踏まえ、介護支援専門員の法定研修のカリキュラム等の改定を予定しています」となっています。
1)幅広い視点で生活全般を捉え、生活の将来予測や各職種の視点や知見に基づいた根拠のある支援の組み立てを行うことが介護支援専門員に求められていることを踏まえ、そのような社会的な要請に対応できる知識や技術を修得できるように科目の構成・内容を見直す。
2)介護保険以外の領域も含めて、制度・政策、社会資源等についての近年の動向(地域共生社会、認知症施策大綱、ヤングケアラー、仕事と介護の両立、科学的介護、身寄りがない人への対応、意思決定支援等)を定期的に確認し、日々のケアマネジメントの実践のあり方を見直すための内容の充実・更新を行う
3)法定研修修了後の継続研修(法定外研修、OJT 等)で実践力を養成することを前提に、カリキュラムの内容を幅広い知識の獲得に重きを置いた時間配分(=講義中心)に見直す
近年の動向を踏まえ、ケアマネジメント手法や認知症、ヤングケアラーや仕事と介護の両立など、介護保険外の領域について学ぶ項目が追加になる方針です。
また、講義中心の研修で必要な知識を幅広く吸収し、実務や継続学習で実践力を身につけるという流れになりそうです。
ケアマネジャーの養成研修については、修了評価を厳しくするべきという意見が出ているとのことで、ケアマネジャーが居宅介護の要としての専門職という位置づけであることを物語っています。
また、ケアマネジャーの知識・技術習得の評価については、マークシートや記述のテストだけでは評価できないものがあるという指摘もあるため、修了評価については、受講者本人による研修課題設定と評価を行う研修記録シートや、記述式テスト・レポートなどを組み合わせたものへの変更が検討されています。
【関連リンク】
厚労省通知Vol.1073
https://www.yurokyo.or.jp/pdf.php?menu=item&id=3877&n=1
「介護支援専門員の資質向上に資する研修等のあり方に関する調査研究事業(令和3 年度老人保健健康増進等事業)」((株)日本総合研究所実施)
【報告書】
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/detail/2021_theme15_1.pdf
次回は「奈良県の保育士の平均給与」についてお伝えします!
お楽しみに★