▶コミュニケーションは、信頼関係を築くため&トラブル防止のために重要!
▶傾聴や共感を重視して相手に寄り添うコミュニケーションを実践しよう!
介護職で働いている方もこれから働く予定の方も、高齢者とのコミュニケーションについて考える機会が多くあると思います。
なかにはコミュニケーションが苦手な方もいるでしょう。
では、利用者といい関係を築くにはどうすればいいでしょうか?
■ 介護現場で高齢者とのコミュニケーションが重要な理由
介護の現場には、高齢のため聴覚や視覚、言語能力が低下していたり、認知症でうまくコミュニケーションを取れない方が多くいます。
高齢者に対してなにかを伝えたとしても、相手は返事の表現がうまくできず苦しくもどかしく感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、正しいコミュニケーション方法を学んでおくことで高齢者の苦しみや悲しみを開放できることもあります。
たわいない会話や日常生活の声かけ一つで高齢者が安心でき、介護の満足度も上がるでしょう。
1,高齢者との信頼関係を結ぶため
介護士の仕事は利用者さんの生活のサポートなので、信頼関係がないと相手に喜んでもらえる介護サービスの提供が難しくなります。
多くの利用者さんは介護士よりも高齢なので接し方に悩む方もいますが、高齢者だからといってコミュニケーション方法が変わるわけではありません。
対等な個人として扱い、積極的に声掛けを行ったり相手の話を聞いたりするうちに、利用者さんとの信頼関係を結べるようになります。
2,トラブル・アクシデント防止のため
介護現場では、どんなに気をつけていてもトラブルやアクシデントが発生してしまいがちですが、コミュニケーションを徹底していれば未然に防げるものもあります。
たとえば、重度の認知症や身体麻痺を患っている高齢者は自分の意思を上手く伝えられないことが理由で、転倒をしてしまったり、褥瘡ができてしまったりすることもあります。
介護士が高齢者とのコミュニケーションを普段から行っていれば、些細な異変や表情の変化にも気付きやすくなり、トラブルやアクシデントを減らせると考えられます。
また、利用者だけではなく職員同士でもコミュニケーションは必須です。
意思疎通ができずにいると、仕事の連携をうまく取ることができないため利用者さんに迷惑がかかってしまったり、仕事量が増えてしまうこともあります。
相手にしっかり伝わるようにこまめに声を掛け合い、コミュニケーションをとっていきましょう。
また、利用者の家族とのコミュニケーションも大切です。
日頃から会話をするなどのコミュニケーションをとることで、利用者に何かあったときすぐに相談できたり事前にトラブル回避ができます。
■ コミュニケーションのポイント
・聞き上手になる
高齢者との会話では何度も同じ話をされることがありますが、「もう聞きましたよ」とストップさせずに、相槌を打ったり続きを促すような質問をしたりしましょう。
相手の気持ちに寄り添えるように傾聴や共感を意識して聞き手に回ってみましょう。
話の内容を深掘りするような質問ができれば、相手に「熱心に話を聞いてくれる」と好印象を与えられます。
・声のトーンを低くしてはっきり話す
声のトーンを低くして、相手が理解できるようにはっきりと話すのがコツです。
聞こえやすいようにと大きな声で話しかけがちですが、高齢者からすると耳元で怒鳴られていると感じてしまいます。
口元が見えるように正面から話しかけ、はっきりと落ち着いたトーンで話すようにすればしっかり相手に伝わるはずです。
・仕草や表情に気を配る
仕草や表情といった非言語コミュニケーションを活用してみましょう。
言葉遣いや話し方だけでなく、表情で共感を示したり姿勢で話を熱心に聞いていることをアピールできたりするので、高齢者に好印象を与えられます。
一方で、腕を組んだり無表情で高齢者と接したりしていると、威圧感や不信感を覚えられてしまうこともありますので、注意しましょう。
・言葉を繰り返す
相手が話す会話の中で重要だと思うことを繰り返したり、声の大きさや抑揚を相手に合わせることで会話の意欲を引き出す効果があります。
不自然になると逆効果の恐れがあるので気をつけましょう。
・自己開示する
利用者に心を開いてもらうためには自分から心をオープンにし、ありのままの自分を伝えることが大事です。
自分の趣味や興味があることを会話の糸口にすることで、話が広がっていく場合もあるため重要なテクニックです。
・解答しやすい質問をする
言語に障がいのある方には、はい・いいえで答えられるclosedクエスチョンや選択肢で解答できる質問が有効です。
失語の方でも頷きや首を振ることで思いを伝えることができます。
介護現場におけるコミュニケーションは、信頼関係を築いたりアクシデントを未然に防いだりするために重要です。
会話だけでなく表情や仕草、スキンシップといった非言語的コミュニケーションを活用すれば、認知症を患っている高齢者とも、信頼関係を築けるかもしれません。
また、傾聴や共感を重視して相手に寄り添うコミュニケーションを実践してみましょう。
高齢者の特徴に応じて、会話のコツやコミュニケーション方法を使い分けられるようになれれば、よき理解者として信頼関係を築けるはずです。
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お楽しみに★