》放課後等デイサービスでは児童発達支援管理責任者という資格が取得できる
》キャリアアップのためには、それを支援してくれる事業所選びが重要
◆ 目次 ◆
・資格を取得していくキャリアステップ
・キャリアアップを目指せる職場選びが重要
児童指導員が歩む代表的なキャリアステップにはどのようなものがあるでしょうか。
職場によっても違いがあるようですが、放課後等デイサービスでは児童発達支援管理責任者という資格が取得できます。
この資格はどんな意味をもつのでしょうか。
児童指導員のキャリアステップについて解説します。
■資格を取得していくキャリアステップ
児童指導員として放課後等デイサービスなどの施設で働くとき、通常は『児童指導員任用資格』が必要になります。
しかし、施設や事業所によっては任用資格がなくても採用しているところもあり、実質仕事は任用資格がなくても児童指導員と同じ仕事はできるのです。
無資格から働いた場合いずれ任用資格を取ることになるかと思いますが、任用資格は受験の必要がないため、比較的取得しやすい資格です。
無資格から任用資格を得ることも一応キャリアアップに繋がっているといえます。
また、任用資格を取得した後、放課後等デイサービスでは5年の実務経験があり研修を受けることで『児童発達支援管理責任者』という資格を取得できます。
この資格を取得すると、放課後等デイサービスで教室の責任者として勤めることが可能です。
放課後等デイサービスなどの施設で提供するサービスの管理を行なったり、障害を持つ子どもの課題をしっかり把握し、その支援のもととなる「個別支援計画」を作成する業務を担います。
児童指導員よりも給料が上がりますし、地位的にも上になりますので、児童指導員の次なるキャリアアップとしてのスタンダードな道になります。
児童発達支援管理責任者になれば責任のある仕事を任されるようになり、マネジメントなどを行うこともあるでしょう。
そこで経験を積んでいくことで施設長へと近づくことができ、ゆくゆくは本部のマネージャーへの道も考えられます。
このように、児童指導員でもしっかりとキャリアアップの道はありますので、上を目指していきたいという人は積極的に狙っていくのもいいでしょう。
■キャリアアップを目指せる職場選びが重要
キャリアアップのためには、それを支援してくれる事業所選びが重要です。
以下のような制度や待遇を用意している事業所を選ぶと、キャリアアップしやすくなりますので、求人を選ぶ際には参考にしてみてください。
研修制度が充実している
基本としては、研修制度が充実しているところを選ぶのは、キャリアアップしていく中で必須と言ってもいい条件になります。
研修を行うメリットとしては、まず専門的な知識や技術を今よりも大幅に、かつ確実に身につけたり高めていける点が挙げられます。
知識や技術を高めていくことは、何も本人のキャリアアップのためだけではなく、事業所にとってもメリットのあることです。
一人がそういった高い技術を身につけることで、ほかの従業員たちにも刺激があり、支援の質を高めることにもつながります。
それにより、事業所全体のサービスの質を良くすることにもつながっていくというメリットもあるため、積極的に研修制度を行なっている事業所があるのです。
同系列のほかの事業所と合同で行う研修もあり、意見交換などからモチベーションを上げることに繋がったり、さらなるスキルアップも目指したりできます。
このように、研修制度が充実している事業所で働くことは、スキルアップを目指す人にとってはメリットが多く、重要な要素になってきます。
資格取得をサポートしてくれる
キャリアアップのための職場選びで次に大切な要素としては、資格取得をサポートしてくれる事業所を選ぶことです。
児童指導員は任用資格だけでも充分働いていけるのですが、ほかにも福祉関係の業種には数多くの資格があります。
それらの資格を同時に持っておくことで療育の現場でももちろん役に立ちますし、スキルアップやキャリアアップにつながっていきます。
ですが、資格を取得する際に、資格の種類によっては受験料や参考書の購入費用など、取得のためにかかる費用が高くかかってしまうこともあります。
多くの資格を取ろうと思うとそれだけ負担は大きくなりますが、それらの費用を一部または全額負担してくれる事業所もあります。
また、資格取得のための研修や勉強会などの機会を提供しているところもあり、スキルアップやキャリアアップ希望者のための制度が整っていることは、スムーズにレベルアップしていくために重要な要素になります。
サポートをどの程度までしてくれるかは事業所にもよりますので、できるだけ待遇の良いところを選びたいですね。
次回は「児童指導員の平均給与」です!
お楽しみに★