障がいがある人の外出をサポートする「ガイドヘルパー」|仕事内容・資格要件・勤務先

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みなさんは「ガイドヘルパー」という職業を聞いたことがありますか?
ガイドヘルパーのお仕事は、短時間からの勤務が可能なことや他の職種に比べて時給が高い傾向にあることから、柔軟性のある働き方ができることでも注目されているお仕事です。
今回はそんな「ガイドヘルパー」という職業について、仕事内容や資格取得について解説していきます。

 

ポイント ▼

移動する際にサポートが必要な人を介助する仕事
短時間勤務OKだからアルバイト・パートとしてスキマ時間だけ&掛け持ち◎

 

 

▼ガイドヘルパーとは?

「移動介護従事者」ともいわれており、移動する際にサポートが必要な人を介助する仕事です。
移動支援とは、一人で移動や外出が困難な方へ、移動の支援、排せつ、食事等の支援、移動先での手続き代行等を行うことです。
視覚障害や行動障害などによって一人で出掛けるのが難しい人が対象であり、利用者は高齢者だけとは限りません。

 

▼ガイドヘルパーの仕事内容

ガイドヘルパーは、主に「行動援護」「同行援護」「全身性障害支援」の3種類に分けられます。
それぞれの仕事内容の違いを理解した上で、どの仕事に興味があるのか、どれが自分に向いているのかを確認することが重要です。

①行動援護:知的・精神に障がいのある方をサポート

外出する際の利用者のサポートや食事や排せつの介護など幅広く支援します。
また、自傷、他傷、異食、多動、物を壊すなどといった行動障害が起こった際の対応や、行動障害を防ぐといった仕事も行います。

②同行援護:視覚に障がいのある方をサポート

利用者が出かける際に、「どこに行くのか」「どのように行くのか」「外出先に何があるのか」など、利用者の求める情報を共有したり、移動をサポートしたりします。
また、食事、排せつの介護、代読なども行うことがあります。

③全身性障害支援:四肢に障がいのある方をサポート

移動する際のサポートや誘導を行います。
自分で自動車や自転車を運転できる人に対しては、周りの人へ配慮や注意をしながら移動できるよう、サポートしなければなりません。
なお、自分で自転車や自動車を運転できない人に対しては、車いすを押してあげる必要があります。
移動に伴い、全身障害のある人が不安を感じないように、段差のない場所、車や人通りの少ない場所を選んで移動をサポートすることが大切です。

 

▼ガイドヘルパーに必要な資格

ガイドヘルパーになるためには、障害別に資格を取得する必要があります。
そこで、ここからは、各資格の概要とどのような研修を受けるのかについて解説していきます。
なお、いずれも短ければ3~5日間程度で取得可能です。
介護に関する資格があれば一部科目が免除される場合もありますが、無資格でも受けられます。

①「行動援護従業者養成研修」(知的・精神障がい者移動介護従業者)

研修では、知的障害や精神障害に対する基礎知識やコミュニケーション技術、実際の援助方法などを学びます。
日程は3日で組まれていることが多いでしょう。
研修を修了することで、知的障害や精神障害を持つ人が安全に外出できるような援護や介助を行うための知識や技術を身に付けることができるでしょう。
この行動援護従事者養成研修には特別な受験資格は必要ありません。

②「同行援護従業者養成研修」(視覚障がい者移動介護従業者)

視覚に障がいがある人に対するホームヘルプサービスや、移動介助の方法を学びます。
視覚に障がいがある人の外出等を支援する「同行援護」を行う際に必要となる資格です。
正式名称を「同行援護従業者養成研修」といい、一般課程と応用課程の2種類があります。
応用課程まで修了すると、同行援護を行うサービス事業者のサービス担当責任者になることができます。
受講要件として、介護福祉士などの資格を有している必要があります。

③「全身性障害者過程研修」(全身性障がい者移動介護従業者)

全身に麻痺や機能障がいがある人が外出をする際にサポートをおこなえる資格です。
12時間の講義と5時間の演習を受けることによって取得できます。
講義の科目は「重度肢体不自由者における障害の理解」「介助に係わる車いす及び装具等の理解」など、演習科目は「抱きかかえ方及び移乗の方法」「生活行為の介護」などです。
誰でも受講することが可能ですが、介護福祉士や介護福祉士実務者研修などの資格を有する場合は、科目の免除が受けられます。
自治体により条件が異なる場合もありますので、確認が必要です。

 

▼ガイドヘルパーとしての就職先・キャリアアップ

主に訪問介護事務所や障がい福祉サービス事業所、その他移動支援事業を受託する事務所に勤務します。
訪問介護事業所では訪問介護の一環として買い物などに同行したり、障がい福祉サービス事業所では家事の支援や移動時のサポートを行ったりします。
また、病院や社会福祉協議会といった公的機関で働く場合もあります。
短時間からの勤務が可能であるため、正社員や契約社員として1つの会社に勤めずに、アルバイト・パートとして複数の勤務先を掛け持ちする人もいるようです。
ただし、正社員の場合は、他の介護系職種と同時に行う仕事という認識が強いのが現状のため、介護福祉士やケアマネジャーなど他の介護系資格や経験がある人を求める傾向が見られます。
また、視覚障害者ガイドヘルパーの応用課程を修了すると、サービス提供責任者として働くこともできるため、それもひとつの選択肢です。
ガイドヘルパー単体でキャリアアップを目指すというよりは、介護業界でキャリアアップする方法のひとつとしてガイドヘルパーがあると理解しておきましょう。

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次回は「社会福祉士の仕事内容」についてお伝えします。
お楽しみに★


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