“ 社会人としての振る舞い ”をアピールしつつ、自分を印象付けよう!
送 付 状( 添え状・送り状 )は 、
企業に 履歴書 や 職務経歴書 などの 応募書類を送る時に同封する あいさつ状 です。
ビジネスレターではありますが、転職活動では採用担当者が最初に目にする文書であり、たくさんの応募があった場合などに自分を印象付ける ツール にもなります。
履歴書や職務経歴書などの応募書類を送る相手は、面識のない採用担当者です。
採用基準は企業によるので、中には送付状の有無を気にしない企業もあるかもしれませんが、皆さんが臨むのは 社会人経験者を対象とした 中途採用の書類選考 です。
企業に応募書類を郵送する時はすべてのケースに備え、あいさつ代わりの送付状を必ず付けましょう。
それはつまり「 私は御社で、周りの人の立場や気持ちを考えながら働くことができます 」という宣言になります。
中途採用の選考は、仕事のスキルと共に“ 社会人としての振る舞い ” が問われることを忘れないようにしましょう。
その上で、採用担当者に読みたいと思わせるように、注意をひきつける 自己PR を簡潔に 盛り込みましょう。
ただし、いいかげんな書き方では逆効果を招くこともあるので、きちんと書式を守り、相手に失礼のないように 書くこと。
また 履歴書 や 職務経歴書 に書いた内容と 重複 しないように 注意しましょう。
具体的な記入例は以下の通りです。
➀ 日 付
ビジネス文書を作る際に共通するルールですが、日付は必ず 右上に 書きます。
ここでいう日付とは、記入日ではなく履歴書をポストに投函する日 のこと。
「 年 」は省略せず に 必ず記載してください。
西暦・和暦どちらを使っても問題ありませんが、同封する履歴書の記載方法と統一 しましょう。
➁ 宛 名
日付から一段下げ、左上に 宛名を書きます。
省略せずに正確に書きましょう。
株式会社を「(株)」と省略するのもNGです。
採用担当者の氏名が分かっている場合は、「 様 」をつけて記入してください。
担当者の氏名が分からない場合は、「 採用ご担当者様 」もしくは「 人事部御中 」と書くのが正解です。
宛先が長くなる場合は見やすさを考慮し、改行してバランスをとりましょう。
➂ 自 分 の 連 絡 先・氏 名
宛先の下段、右に寄せて 自分の連絡先と氏名を書きます。
「 郵便番号 」「 住 所 」「 電話番号 」「 氏 名 」の順番 で書きましょう。
電話番号のあとに「メールアドレス」を記載してもOKです。
「 住所 」は都道府県名も省略せずに書きます。
「 電話番号 」は、最も連絡のとりやすい番号にしましょう。
携帯電話の番号でも問題ありません。
「 氏名 」はフルネームで記載しましょう。
➃ 前 文( 頭 語・時 候 の あ い さ つ・相 手 の 発 展 を 喜 ぶ 言 葉 )
本題の前置きとして入れる文章です。
気をつけたいポイントは、「 頭語として『 拝 啓 』と文頭に入れること 」「『 時候のあいさつ 』を入れること 」「 相手の発展を 喜ぶ 言葉 を入れること 」 の3点です。
頭語のあとには1文字分のスペースを空けます。
「 、」は使用しない ので注意しましょう。
なお、時候のあいさつは省いても問題ありません。
時候のあいさつを入れる場合は、月によって言葉が変わります。
履歴書を提出する時期に合わせた言葉を使ってください。
➄ 応 募 の 経 緯
求人の募集を知った媒体の 名前 を記載し、中途採用への応募の書類であることを記載する一文です。
募集職種が複数ある場合は営業職、事務職など、自分が応募する 職種 を書いておくといいでしょう。
➅ 志 望 動 機・自 己 PR
送付状・添え状の中で あなたの熱意 を伝えられ 、かつほかの応募者との差 が出やすい部分が、応募の経緯に続けるひと言です。
あなたの経験やスキル、思いなどを、応募先の事業内容・仕事内容とうまくつなげて、簡潔に まとめましょう。
共感・納得 が得られるように まとまっていればベスト。
目安は 3 ~ 4行 です。
➆ 面 接 の 申 し 込 み
文章の結びとして、書類選考を受け、面接を希望している ことを明記しましょう。
ビジネスマナーとして「 何卒よろしくお願い申し上げます 」というひと言で締めるのが一般的です。
➇ 結 語
結語も時候のあいさつと同様、ビジネス文書を書くときのマナーのひとつと捉えてください。
頭語を「 拝啓 」とした場合は、「 敬 具 」で終わります。
略式のビジネス文書では「 前略 」で始め「 草々(早々)」で閉じることもありますが、履歴書を送る際の送付状・添え状では略式にせず、一般的な「 拝啓 」と「 敬具 」を使いましょう。
書く位置は 右寄せ です。
➈ 同 封 書 類 の 一 覧
同封する書類の内容と枚数を書きましょう。
封入する 履歴書・職務経歴書 の順で 書きます。
いかがでしたか?送付状一つでも意外と奥が深いものです。
次回はたかが送付状、されど送付状という NG例 を ご紹介します!
お楽しみに★